昭和歌謡大全集

2004年11月3日 映画
村上龍原作小説の映画化作品。この前ロムハのサービスデーに邦画コーナーをうろついてたらDVD化されたみたいなので借りてみた。
タイトルからは全く想像が付かないだろうけど、この作品の粗筋は変態集団の若者達とオバさんのグループがひょんな事をキッカケにして互いのメンバーを殺し合うという、村上龍の小説にしては割かし分かりやすい類のもので、確かに映画化し易そうな内容ではある。原作では各章に昭和歌謡の名曲のタイトルが付けられていてそれらの歌が作中で登場人物によって歌われるのだが、今回の映画化でも基本的にその構成を踏襲した形になっていて、ご丁寧に各チャプターの節目にはタイトルまで表示される。
原作ものの映像化の場合キャスティングに違和感を覚えて作品にのめり込めないって事が多々あるが、この作品に関して言えばかなりキャスティングは上手く行ってるなという印象を受けた。特に、個人的に気になってた「内臓の病気を取り出してその毒の成分だけでクローン人間を造った、という感じの女子短大生」という風に原作で描写されてる女子寮に住む女役を演じている市川美和子なんかはなかなかツボを押さえていると思う。
そこら辺のキャスティングも含めて村上龍の小説に漂う独特の不健康な空気はなかなか上手い感じに描写出来ていると思ったが、逆に言えば慣れてない人からするとこういう変態集団のまともに会話が成立しない会合だとか、おばさん達のコミュニケーション不全が横たわる会話の弾みの悪さだとかは、見てて疲れる要素かもしれない。そういうの(どういうのだ?)が好きなヒトにはまぁお勧めできる作品と言えそうですが。
ちなみに、ここの日記を見てる数少ない諸君には既に関係ないことだろうけどこの作品はR15指定なので中学生以下は借りれません注意。おそらく一部の殺人シーンの描写が問題になっているんだろうけど、濡れ場的シーンも一応あります。と言っても演じてるのはいい年こいたオバさんな上に露出度低めなので、熟女スキーでもない限りその方向での実用性は薄いかと思われますが・・・。

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