トップワンの講習に行くついでに寄った本屋に置いてあって、立ち読みしてみたら結構面白かったので買ってみた。しかし久々に新品で買う書籍がこんなんとは・・・。
早い話がタイトルそのまんまの本で、最近のオタクブームに対して警鐘を鳴らす、というコンセプトで非オタクサイドの二人(高橋ヨシキ、中原昌也)がオタクサイドの人間二人(海猫沢めろん、更科修一郎)と鼎談するという内容の本な訳だが、もはや途中から単なるオタクをネタにしたバカ話に脱線してたりと、結構グダグダな内容。個人的にはそのグダグダ具合が最高に笑えたんでこれはこれでアリって感じなんですが。しかし中原昌也(aka暴力温泉芸者、Hair Stylistics)は音楽でも小説でも今回みたいな鼎談でも、どの分野でもやってること変わらんなぁ(笑)(ちなみにこのヒドイ表紙の絵も中原昌也によるもの)。
まぁ実際それなりに良い事とかも書いてあったりして俺としては最近の自分の生活を色々と見直しちゃったりもしたんですが。多少なりとも自分にヲタという自覚がある人で、ネタをネタとして楽しめる広い心のある人は一度読んでみても損は無いかもね。すぐ読めるし。
早い話がタイトルそのまんまの本で、最近のオタクブームに対して警鐘を鳴らす、というコンセプトで非オタクサイドの二人(高橋ヨシキ、中原昌也)がオタクサイドの人間二人(海猫沢めろん、更科修一郎)と鼎談するという内容の本な訳だが、もはや途中から単なるオタクをネタにしたバカ話に脱線してたりと、結構グダグダな内容。個人的にはそのグダグダ具合が最高に笑えたんでこれはこれでアリって感じなんですが。しかし中原昌也(aka暴力温泉芸者、Hair Stylistics)は音楽でも小説でも今回みたいな鼎談でも、どの分野でもやってること変わらんなぁ(笑)(ちなみにこのヒドイ表紙の絵も中原昌也によるもの)。
まぁ実際それなりに良い事とかも書いてあったりして俺としては最近の自分の生活を色々と見直しちゃったりもしたんですが。多少なりとも自分にヲタという自覚がある人で、ネタをネタとして楽しめる広い心のある人は一度読んでみても損は無いかもね。すぐ読めるし。
カプコンデザインワークス
2006年1月18日 読書
先日つい欲望に負けて一年位前から欲しいと思っていたカプコンデザインワークスをとうとう買ってしまった訳だが、コレがもう絵描きの端くれの俺としては素晴らしいとしか言いようがない内容でありまして、大満足でございます。これだけハイクオリティなイラストがフルカラー240pで2500円とか、こういう時ばかりはエンターブレインのことを尊敬してしまうね・・・。ネットやら同人やらの横行でプロとアマチュア両者の区別が曖昧になっていく中、彼らの絵を見てて思うのはとことん、「どこまでも職人だなぁ」ってこと。「自分のやりたいことだけやってれば良い」とか「他人が分からないならそれで良い」みたいなスタンスも世の中一概に間違いとは言い切れないのだが、そういう次元を乗り越えたところでしか達成できないものってのも確かにあって、この本を見ているとその事を痛感する。この骨太で、どこか温かみのある感じ。彼らになら世の中の全てだって線で描けるんじゃないかという懐の広さ。やっぱり俺にとって、永遠の目標となるべき人たちだなぁ、と改めて思い直しました。とりあえず聖書認定。
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SFマガジンの特集で知った「絶望系 閉じられた世界」なるラノベを読みまひた。なんか知らないんだけど俺「絶望」とか「破滅」とか「残酷」とかこのテのキーワードにやたら弱いっぽくて、これはこの直球なタイトルにやられたって感じでした。
まぁ読んでみた感想としては、記号の塊で出来たような萌えキャラが記号の塊のような言葉遊びを弄することに終始して結局世界が壊れたのやら主人公が壊れたのやら訳が分からんまま終わるという、まぁ最近流行らしい感じの内容で、正直なかなか微妙でした。天使様やら死神さまやらが出てきて「人間なんて我々にとっては細菌以下のどうでも良い存在に過ぎんのです」とか言われたところで「そんなこと申されましても・・・」としかこちらとしては言い様がございません。結局俺としてはこの作者何がやりたかったのか良くわからん。何だかこの小説で繰り返される「絶望」って言葉は単なる言葉であってもはや概念ですら無いような気がするんだが、実際どうなんだろ。頭の悪い俺には良くわかりませんな。まぁそこそこの暇潰しにはなったので読む価値が無かったって程につまらなくは無かったです。そんな感じ。
まぁ読んでみた感想としては、記号の塊で出来たような萌えキャラが記号の塊のような言葉遊びを弄することに終始して結局世界が壊れたのやら主人公が壊れたのやら訳が分からんまま終わるという、まぁ最近流行らしい感じの内容で、正直なかなか微妙でした。天使様やら死神さまやらが出てきて「人間なんて我々にとっては細菌以下のどうでも良い存在に過ぎんのです」とか言われたところで「そんなこと申されましても・・・」としかこちらとしては言い様がございません。結局俺としてはこの作者何がやりたかったのか良くわからん。何だかこの小説で繰り返される「絶望」って言葉は単なる言葉であってもはや概念ですら無いような気がするんだが、実際どうなんだろ。頭の悪い俺には良くわかりませんな。まぁそこそこの暇潰しにはなったので読む価値が無かったって程につまらなくは無かったです。そんな感じ。
なるたる―骸なる星珠たる子 (1)
2005年2月23日 読書
エイリアン9を小山に貸してみたところ「なるたるに似てる」という風に聞き早速興味が湧いて彼から借りて以来脳内ブーム真っ盛りだった「なるたる」を全巻読了。結局小山から1巻から10巻まで一冊60えんで買い取ったんだけどあまりに続きが気になるので乙会の帰りに残りの二巻も買ってしまいますた。とらのあなで。最終話を読み終えたときはやや呆然としてたけど何となく作者がやりたかったのってこういう事だったのかなという気もする。個人的には買った価値あったかなという感じ。怪物のデザインもカッコイイしね。とりあえず寄生獣が好きならオススメかも。
イリヤの空、UFOの夏〈その1〉
2005年1月19日 読書
最近diarynoteのユーザー周辺で微妙なブーム?っぽいイリヤ。
谷口くんに勧められて読んだ俺も何だかんだでハマってここ2日は授業中もイリヤを読むことに時間を費やすという見事なイリヤ厨になっておりました。せっかくなのでレビューでも書いてみようかと思ってみた次第でありんす。
舞台は現実と違う歴史を辿ってきた、北の国との戦争で微妙な緊張が漂う日本。軍の基地がある郊外の都市に住む平凡な中学生の主人公はひょんなことから夏休みの最終日にワケありな転校生の少女イリヤと出会い、それがきっかけで彼女と世界の秘密を共有することになる、というあらすじ。ボーイミーツガールという古典的な様式で「青春時代とその終焉」という普遍的なテーマを描いた、青春娯楽小説の王道と言える作品かも知れない。先日読んだ森絵都の「永遠の出口」が誰もが経験したであろう冴えない青春を面白く描いていたのと対照的に、この小説で描かれているのは誰もが経験したくて出来ないような、そんな楽しい青春だった。
残暑の気配がうっすらと残る学園生活の空気感の描写が秀逸ですぐに作品世界に入り込めるし、ヘンな癖がなくて適度にコミカルなキャラクター描写や文体も良いと思う。背後に謎めいた雰囲気をちらつかせつつイリヤとの関わり合いを中心とした学園生活が繰り広げられていく前半部分。やがて後半へ向かうに連れて遠くの出来事だった戦争が徐々に主人公の街にも影を落とし始め、少しずつ失われていく日常。主人公の決意する世界との幼い戦い。そしてその先にある、終わり。あくまでも戦争や世界の謎に関しては一部を除いてその外側をなぞっていくだけで具体的なディティールは描かれないんだけど、逆にその得体の知れなさがこの作品においては良い方向に作用していたと思う。
大槻の日記にもある通りこの作品は最終巻が物議を醸したらしく、一部のファンの間では三巻で終わったことにされているらしいのだが、俺としてはこの作品であれより良い終わり方は有り得ないんじゃないかと思う。詳しくはネタバレになるので書かないけども、どんなに楽しい青春もいつかは終わるということ、誰もが少年時代と折り合いを付けて大人になって行かなければならないという切実なテーマをライトノベルでしっかり描いたのは評価に値すべきだし、青春小説というのはそうあるべきだと思う。最後のエピローグでの主人公の行動は、正にその象徴であるような気がした。
読み終わった後に何とも言えない寂しさが残った小説というのは中3の冬に読んだ村上龍の「愛と幻想のファシズム」以来で、久々に心に残る作品だったと思う。目下の問題は、その寂しさと俺自身がどう折り合いを付けるかという事ですが。どーしよ(笑
谷口くんに勧められて読んだ俺も何だかんだでハマってここ2日は授業中もイリヤを読むことに時間を費やすという見事なイリヤ厨になっておりました。せっかくなのでレビューでも書いてみようかと思ってみた次第でありんす。
舞台は現実と違う歴史を辿ってきた、北の国との戦争で微妙な緊張が漂う日本。軍の基地がある郊外の都市に住む平凡な中学生の主人公はひょんなことから夏休みの最終日にワケありな転校生の少女イリヤと出会い、それがきっかけで彼女と世界の秘密を共有することになる、というあらすじ。ボーイミーツガールという古典的な様式で「青春時代とその終焉」という普遍的なテーマを描いた、青春娯楽小説の王道と言える作品かも知れない。先日読んだ森絵都の「永遠の出口」が誰もが経験したであろう冴えない青春を面白く描いていたのと対照的に、この小説で描かれているのは誰もが経験したくて出来ないような、そんな楽しい青春だった。
残暑の気配がうっすらと残る学園生活の空気感の描写が秀逸ですぐに作品世界に入り込めるし、ヘンな癖がなくて適度にコミカルなキャラクター描写や文体も良いと思う。背後に謎めいた雰囲気をちらつかせつつイリヤとの関わり合いを中心とした学園生活が繰り広げられていく前半部分。やがて後半へ向かうに連れて遠くの出来事だった戦争が徐々に主人公の街にも影を落とし始め、少しずつ失われていく日常。主人公の決意する世界との幼い戦い。そしてその先にある、終わり。あくまでも戦争や世界の謎に関しては一部を除いてその外側をなぞっていくだけで具体的なディティールは描かれないんだけど、逆にその得体の知れなさがこの作品においては良い方向に作用していたと思う。
大槻の日記にもある通りこの作品は最終巻が物議を醸したらしく、一部のファンの間では三巻で終わったことにされているらしいのだが、俺としてはこの作品であれより良い終わり方は有り得ないんじゃないかと思う。詳しくはネタバレになるので書かないけども、どんなに楽しい青春もいつかは終わるということ、誰もが少年時代と折り合いを付けて大人になって行かなければならないという切実なテーマをライトノベルでしっかり描いたのは評価に値すべきだし、青春小説というのはそうあるべきだと思う。最後のエピローグでの主人公の行動は、正にその象徴であるような気がした。
読み終わった後に何とも言えない寂しさが残った小説というのは中3の冬に読んだ村上龍の「愛と幻想のファシズム」以来で、久々に心に残る作品だったと思う。目下の問題は、その寂しさと俺自身がどう折り合いを付けるかという事ですが。どーしよ(笑