1月26日の日記

2006年1月26日
昨日友達とメッセで会話してたときのこと。話の流れから相手が「サブカル音楽(つまり現代巷に溢れてる音楽)の作曲者よりもクラシック音楽の演奏者の方が凄い」みたいな事を言い出して、ちょっとした議論になった。そいつの言い分いわく、「サブカル音楽の作曲者は作曲というカテゴリ全体からすればクラシック等と比べてせいぜい二流でしか無いが、クラシックの演奏者は演奏者というカテゴリ全体において最上位に位置するから」ということらしいのが、俺としてはどうにも腑に落ちない感じだった。そもそも演奏者と作曲家でどちらを凄いかどうか決めるなんて国語の点数と数学の点数で競うようなもんで端からおかしな話だと思う訳だが、まず個人的に「○○よりも××の方が凄い」と言い切る場合には、○○に出来る事を××が全て出来るということが前提条件として不可欠だと思う。
例えば「漫画家と画家はどちらが凄いか」という話になったとき、ただ単に「画家の方が絵が上手い」というだけでは画家の方が凄いなんて言い切れない訳で、漫画家がスキルとして備えているコマ割りやらトーン貼りやらペン入れやらストーリー構成やらキャラ造形やらの諸々を全て画家が出来た上であえて一枚の絵という表現形態を選んでるということであればそれは画家の方が凄いということにしても良いけど、漫画家にしか出来ないことが何か一つでもあるならそれは画家の方が凄いとは言えない、というのが俺の考え。というか、世の中そんな簡単に「どちらが凄い」なんて不等号で割り切れないからこそこれだけ多くの人間がいて良いものと思っているのだが、皆さんどうお考えでしょうか。
しかし「クラシックの演奏家がサブカル作曲者より凄い」なんてことを主張して結局彼が何を言いたかったのかは全くもってわからん。仮にそんな主張が通ったところで作曲者にしてみれば「ふーん、それで?」で終わる話だと思うのだが。まぁとりあえずその件で痛切に思ったことは、世に蔓延る不等号厨ほど頭の悪いものは無いってことですな・・・。

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